始業式から数日休んだあと、みんなの目が気になり今更行けないと不登校に〜動き出す日はくる?話してくれないからわからない時の対応を知りたい〜

メール相談

高校一年生。夏休み明けから動かない高校一年生の男の子のお母さん「えみ」さんからご相談が届きました。

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不登校になって現在のこと

中高一貫校の高一の息子、夏休み明けから課題が終わっていないという理由で、1週間以上休んでいます。
実は不登校になるのは、2回目。
1度目は中1の時、入学して間もなく行かれなくなりました。
その時は、何とか復学して欲しいという思いから、復学支援機関に相談し、10月から再登校しました。
そして、そこから時々休み、友達とトラブルもあり、でも、乗り越えてきました。

息子は中3の夏から高等部の野球部に入りました。今までは陸上とサッカーしか経験がなく、野球なんてルールも知らないど素人。
最初はついていけるのか、すぐ辞めてしまうのでは?と、とても心配していましたが、キツイながらも頑張って、新しい仲間もできて一年経ちました。

夏休み中も毎日朝から晩まで部活、練習試合、大会と頑張っていました(時々、自分で調整してサボり)。
私は「課題もやらないとね」「進んでる?」など声をかけると、ニヤニヤしながら「やばい」「うん」と言っていました。
本当に何もやっていなかったようです。

そして、試合、翌日に模試を受けて友達と焼肉を楽しく食べてきた、翌日の始業式からパタリと行かなくなりました。
最初は頭が痛い…と訴えてきたので、3日休ませました。でも、翌日から朝起こしても、目も開けず、蚊の鳴くような声返事しかしなくなりました。
そこから私は息子の気持ちを聞いたり、受け入れる役目、夫はたまにガツンと話す役目をするようにしていました。
ただ、うちの息子は自分の気持ちや考えを全く話さないんです。
聞いても、「…うん」「…わかんない」など単語で話すのみ。
話してくれないと何もわからないよ!とイライますが、そう育ててしまったのは私なのかもしれません。

ゲームを没収したり、息子を強く押したい夫と、没収した時に泣き喚いた息子を見て、もう見守りたい、動き出すのを待ちたい私と、意見が別れ、夫とも険悪な雰囲気になってしまいました。

課題が終わっていないと言う割には、未だに手をつけない息子、「休んだら行きづらくなって、行けない。クラスの人の目が気になって行けない」と言います。
慣れない部活、自分は1番下手で、色々気苦労やなどもあって心も体も疲れていたと思います。
でも、帰ってくるととても楽しそうに話してくれていました。私はそれを聞いて嬉しく、安心してしまっていました。

クラスメイトの目が気になって、今更行きづらくなってしまったという場合、いつか行かれるようになるのでしょうか?
動き出す元気は貯まるのでしょうか?

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自宅での様子

昼間は家で、ゲーム、YouTube、Netflix三昧です。お風呂も汗をかいたら入る感じのようです。やはり後ろめたいのか、自分からはほとんど話してこず、私から話してもボソッと言うだけです。

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えみさんの想い

自分がどうしたいのか、気持ちや考えを教えてほしい。
息子が黙ってばかりなので、夫が怒っていると言うのもあります。

〜えみさん。数あるサイトの中からご相談場所にと当サイトを選んでくださりありがとうございます。心を込めてお返事させていただきます〜

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「分からない」の種類

●嘘の「分からない」

子どもが不登校になり、親はこれからのことも考え、子どもの心を知るために、質問を交えて話しかけてみるものの「分からない」という返事が返ってくることが多いです。「嘘」が入った分からないの場合は対応方法が変わってきますので、下記記事を参照してくださいね。

●嘘ではない「分からない」

子どもに原因やこれからのことを聞いて本当の事を答えることはほとんどありません。じゃあどうして嘘でもなく「分からない」というのかと言うと「自分でも分からないこと」が多いんです。分からないと助けてあげられなくて、親として動きようがなくて言葉を変えて聞いてみてもやっぱり「分からない」と返事が返ってくるのも、本当に自分でも分からないからです。

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「分からない」の心の奥

嘘ではない「分からない」には「そのことは直視したくない」という気持ちが隠れています。その問題から逃げたい、考えたくない状況です。親としては、「それでは困る」となんとか答えを求めますが、この「分からない」が出たときは、学校へ目を向けた質問の前に、家庭での接し方が大事になってきます。

ご相談内容から、えみさんのお子様は今ここではないのかなと感じました。お子様のなかで、学校の中で無理をしたりしなかったりしてそれでも「学校で楽しく過ごすために」頑張ってきたのだと思います。そして、子どもはその場しのぎで悪気なく「本当ではないこと」を言います。だけどそれでは乗り越えられなくなったとき、動くことができなくなります。(※今更行けないという言葉もこれに繋がってきます)お子様にとってなにが「本当ではないこと」かはわかりませんが、それが分かったとしても動き出すことには繋がりません。時間がかかるかもしれませんが、今後「本当でないこと」でその場を乗り越えてもうまく行かないことに目をそらさず、これからはその場限りで乗り越えようとしないようにと自分で気付くことが大切になってきます。

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親ができる3つのこと

現実を直視したくない「分からない」にはその事を解決することではなく、「何があっても乗り越えられる力」を少しでも持つことに親の焦点を変えていきます。子育ては次々に問題がでてきます。うちでも、全日制から通信に移りなんとか大学に入ったものの「就職はしない」と言ってきたり、「車の免許は一生取らない」なんてこりゃぁどうしたものか・・ということが出てきました^^;「あなたのいいようにしていいよ。これ以上はお金は出さないよ。頑張ってね。」と言いながらもヒヤヒヤ、やきもきすることばかりです。子どもが自分の問題を自分で見つめるようになるには「心」を解していく必要があり、これに対して親ができるのが以下の3つです。

  • 愛情を伝える
  • 褒める
  • 正しく注意する

愛情を伝えること、褒めることは、子どもにとっては「嘘っぽくて気持ち悪い」と拒否をする子もいますが、そんなにベタベタ愛情を伝えず、大げさに褒める必要はありません。お母さん自身に置き換えるとわかりやすいと思うのですが、夜ご飯で小さな声でたった一言でも「美味しい」と言われると嬉しいですよね。「世界で一番美味しい」「プロ並み」「天才」なんて言われなくてもたった一言の「おいしい」でお母さんは笑顔になれます。それに加えて「いつもありがとう」なんて言われると「明日も頑張るぞ」って思っちゃいますよね^^それと同じで、難しい言葉はいりません。例えばですが「よく野球部に入ったよね〜」「ルール難しくなかったの?」など結果ではなく過程を見て、小さな一言を伝えてあげてくださいね^^動き出すには自己肯定感を上げていくことが大事になってきますので。

「正しく注意する」とは「ダメなことはダメ」だと伝えることです。感情や一般論ではなく、必要だと思うことは親として教えていくことも大事だという意味です。叱ることはよくない。子どもを尊重して。これはとても大事なことですが、だからといって「ダメなものはダメ」と言わない親子関係でいいかと言うとそうではありません。親として「芯」が見えないと、子どもは尊敬しません。尊敬していない大人の言葉は受け入れません。でも「正しく注意すること」だけがいいことなのかといったらそうではありません。3つ揃って初めて役目を果たします。

これもご自身に置き換えられるとわかりやすいかと思いますが、何でもかんでもOK!いいよ!という人に褒められても嬉しくないですが、会社などで厳しい上司などに褒められるとすごく嬉しいですよね^^褒めるや愛するを伝えるには「厳しさ」も必要なんですね^^その上でお子様の意見も尊重できたら動き出す一歩の選択肢が出てくると思います。

子どもと接するとき、相手ばかりに目を向けず、自分に目を向けるとまた接し方が変わってきます。自分のことを知ることで、子どもの気持ちもわかってあげられることが増えていきます。

私が最近買った本では「感情」について書かれているこの本がわかりやすかったです。後半に図になった「4大ネガティブ感情」や感情診断テストもあり、自分の感情は何が主になっているのかをしることで気持ちのコントロールがしやすくなりました^^

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人の目が気になる悩みには

以前娘に聞いたことがあるのですが、数日学校に来ないお友達がいると「ズル休み」「生きていないんじゃない?」「もう来ないよ」という話をする子がいるそうです。子どもは悪気なくおもしろおかしく言葉を発します。深い意味はないと分かっていても、「休んだら何を言われるかわからない」と怖くなる。と。

「人の目が気になる」子どもへのNGワードは、そんなの気にしない!思っているほど人は気にしていないものよ!などという気持ちを変えようとする言葉です。

人は3つの考え方がありその一つに「一般化」があります。「みんなが言っていた」「みんなそう言っているに違いない」などと言っても、それは本当は「みんなではないこと」がわかるのですが、「嘘の気付き」と一緒で自分で「これはみんなじゃない」と分かっていないときは「そんなの気にしない」の一言は「この悩みも分かってもらえない」「話しても無駄」だと思って他のことまで話さなくなっていきます。

クラスメイトの目が気になる・・そんな言葉には「凄いね!周りのことがよくみえているね」とか「敏感にアンテナがたってて羨ましい!だから人にも優しくできるんだね」とかその気になることはいいことだと変換してあげてください。そのことが「悪いこと」だと思わないように。このことをこんなに分かってくれる人がいるんだと思うことがまたお子様の自己肯定感を上げるひとつになってきます。みんながみんなじゃないってわかるのはその後です^^

息子が不登校だった頃、私も人の目が気になり、お買い物に行くのも嫌でした。そんな自分に疲れたときに出会った本。自分の心を休めたくて買った本ですが、この本を通して息子の心も素直に感じられる様になりました。おすすめです。

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さいごに

クラスメイトの目が気になって今更行けない。お子様が、今学校に行かない理由はこれだけではないと思います。この「視線」を解決しても「●●で行けない」ときっと次から次に理由は出てきます。不登校って問題を解決したら行けるのではなく、そのことで傷付いた心や自分で閉ざした心が瘉えないと次に動く力がでてきません。うちも娘が中高一貫校だったのですが、よく「部活辞めたらあの学校では生きていけない」と言っていました。中高時代の先輩ってとてつもなく大きな存在だったらしいです。そんな中、例えば、試合に行って、焼肉まで行って次の日に来ないって先輩や部活の子になんて思われているだろうかと怖いのかもしれません。もしかしたら先輩や顧問の先生に課題終わってます!明日からがんばります!と言った手前行きづらいのかもしれません。でもそのことを解決しても、だったらこの課題はどうする?また部活に戻れるのか?部活を辞めたら学校に居づらい。とお子様の心の中で不安なことがどんどん増えていきます。どの不安も悩みも解決ではなくて、それに対応できる心の力がついていけば、不安や悩みを交わしながら学校でも生活できます。そのために動き出す元気は正しく貯めないと、学校を休んでいれば勝手に貯まっていくものではありません。どんな状況でも健康でなければ次の一歩はとてもつらいものになるので、下記記事内にも「子どもの健康」についてお話していますのであわせて読んでみてくださいね。また、元気を貯めるのは子どもだけではありません。支える親のエネルギーも枯らさないように。お辛いとは思いますが、冷食等をうまく使ってゆっくりされてくださいね^^

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息子の自宅生活中のお昼にお世話になりました^^↓↓

Bitly

大丈夫大丈夫。未来はくるくるみんなにくるくるyukiでした。

Bitly

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