大学に行きたいと言うけど動かない高3娘にどう声をかけたらいいの?

メール相談

高校2年生から通信制高校に移って現在高校3年生の娘さんのお母さま「ゆうママ」さんからメール相談が届きました

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「ゆうママ」さんより

こんにちは
中3より行き渋りが始まり高校受験に失敗し希望の高校には行けなくてそれもあり高2の秋から完全不登校となり12月に通信制高校に転学したこの春から高3になった娘の相談です。
高2では単位も幾つか取れて高3になりましたが、ほぼ勉強は、しません。だから課題も思うように進まなくて、通信制高校の課題をするために塾に行かせてます。何とか塾には行きます。
以前より学校にせよ塾にせよ課題が出来てないと学校も塾も行きたがらず、いつものアタシと揉めてました。結局は行かないんです。なら、課題をすれば良いのに、やりたいこと(ゲームやSNS等)を優先し時間が無くなり出来ない。その出来てない自分に腹が立ち泣く。そんな事の繰り返し。でも本人は大学には行きたいと言います。
つい先日も塾の課題が分からなくて出来なかったと泣いて塾を休みました。出来なかったらそのまま行けばい良いやん。学校も行ってないねんし分からないのは当たり前でそれを習いに塾に行ってるんやろ?分からないところは塾で聞いて教えてもらったら良いやん。と言うのですが、泣き止まず動かない。だんだんこちらもヒートアップしてきて、そんなんやったら、もう通信制高校も塾も辞めたら?そんなに課題が嫌で出来ないんやったら、やりたい気持ちになるまで学校も塾もお休みしたら?そんな気持ちで大学に行けたとしても多分中退になるし、その為に大金をママへ出せない!と言いました。勉強の事は忘れてバイトに没頭したら?と。
通信制高校に変わってからは、ほぼ毎日12時過ぎまで寝て、午前中のスクーリングには行きません。午後からのは行ってるようですが、全部かどうかは分かりません(アタシがフルタイムで働いてるので)学校の事を言うと不機嫌になり無言になります。なのであまり言わないと学校にも行かないですし、学校からの連絡等のメールも見てません。
もう18歳となり、どこまで関わるのか?それとも本人が動くまでほっておいて良いのか?悩んでます。もう中卒でも仕方ないか…と頭では思うのですが、心では納得出来てなくて悶々と日々を過ごしてます。母の日なのに子どもたちからは何の言葉も無いし、アタシはもう必要ないのかなと哀しくもなりました。勉強はしない、なのに大学には行きたい。そんな娘の対応はどーすれば良いのでしょうか?

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yukiより

「行きたい」というけど行動しない。先が見えないものにお金は払えない。その気持ち猛烈に分かります!お金は無限じゃないし、そのお金だって手に入れるのに大人はどれだけ外で苦労をしているか・・子どもたちって分かってないようにみえますよね。(本当はわかっているのか。中にはしっかり理解している子もいるでしょうが少なくともうちはよく分かってないです^^;)

このお金やサポートに関しては2023年4月21日配信のメルマガ「質問のお返事がほしいです」に金銭を伴うサポートに対して期限を設けることへの質問を掲載しました。同じ悩みを持つママさまたちからメルマガ感想箱に4月21日〜白鳥さん、ムーミン♪♪♪さん、Hanakoさん、ふわちゃんさん、引きこもり母さん、haruさん、花子さん、サタママさん、mikuさんからお返事頂いています。ご参考にあわせて読んでいただけたらと思います。

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何を学びたいの?

大学に行きたい娘さん。大学では何を学びたいのでしょう。素敵な夢があったらそれに向かって頑張って欲しいですよね^^

高校で不登校を経験した息子を持つ母として、私自身が「大学に行けば後はなんとかなる」そう思っていました。大学にさえ行けば、今の状況から逃れられる。大学にさえ行けば、高校の不登校はなかったことにできる。大学にさえ行けば、友達もできて生活リズムも安定して、就活して就職するだろう。とそう思っていました。

文部科学省のデータによると、留年をしないで卒業をした割合は80%。うちは現在、卒業できなかった残りの20%に属していますが、大学に行けば100%なんとかなるわけでもありません。これは私もゆうママさんと同じように高校から通信制高校へ移ったときに経験したのですが、「場所が変わればなんとかなる」という問題でもありませんでした。

今、通信制高校生だからと言うことは関係なく、漠然と大学に行ってしまうと、そこでまた同じように足が止まる可能性もあるので、休学している息子の母の立場として、大学に行って何を学びたいか、はっきりと目標があるほうがいいように思います。

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何もかもやめると言ったらどうする?

ゆうママさん。今、お子さまが塾もやめる。大学にも行かない。課題もできない。そう言ったとしたら、どうしますか?以前の私にそんな事言おうものなら、烈火の如く怒りまくりでした。だったら出ていって働け!位言ったでしょう。ただうちは動けなくなったのが今回2回目だったので、経験上、怒ってでも、家を出してでも、子どもをとにかく動かせば、なんとかなることはないと知ったので、何年かかっても、息子が自分の意志で、自分から「いってきます」と言う日を待つ覚悟でいます。

ゆうママさんは、私からこんな悠長な言葉はきっと望んでいないと思います。こうしたら動きますよ。こうしたらどうですか?それが知りたかったと思います。でもね・・・もっと昔を振り返った時、お子さまはそんなに怠ける子でした?頑張り屋さんじゃなかったですか?ゆうママさんもその頑張りを支えて来られたと思います。頑張り屋のいい子なんです。そしてゆうママさんもお子さまに幸せになってほしいからこそ、通信制高校に移したり、塾に通わせたり。私のメルマガを読んだり、メール相談したり。

子どもはいつまでたっても子どもです。年齢で大人になってはいきません。これをしなければ怒られる。これをしなければ家から追い出される。これをしなければ将来だめになる。その不安を抱えたままでは年齢を重ねても大人になれません。自分で一つ一つ経験して失敗して大人になっていきます。それでも大丈夫という経験で大人になっていきます。

もう一度聞きますね^^ゆうママさん。今お子さまが塾もやめる。大学にも行かない。課題もできない。そう言ったとしたら、どうしますか?

もしかしたら、そのゆうママさんの答えが怖くてお子さまは大学に行くと言っているのかもしれません。

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不安は頑張っても拭えない

大学に行かなければいけないと思っている理由は、お子さまにあると思います。それはゆうママさんが大学には行かなくていいといっても、お子さまにはお子さまの理由があると思います。例えば同級生に合わせる顔がないとか、バカにされたくないとか。大学行かないなんて人生終わってるなどという会話を今まで耳にしたのかもしれません。ぜんぜん違う理由かもしれません。

大学を目指す場合、そろそろオーキャン行かなきゃとか、志望校決めないと間に合わない。願書出さないと間に合わない。そのためにまずはどこの大学行くか決めなきゃいけない。と大学に行く前提で逆算して物事を考えると、不安でいっぱいの子はもっともっと、いっぱいいっぱいになってしまいます。私達親は、だから今、急いで取り掛かればいいじゃない!と思うんですが、心を深く痛めた子どもはそれができません。

だって・・・それができれば不登校にはなっていません。高校転学してませんよね。

(※心を痛めたというとそんな出来事はなかった。元気だったのに急に行けなくなった。そう思われるかもしれませんが、元気になる神経や細胞が何らかの原因で傷が付いたと考えるとわかりやすいでしょうか。ここを回復しないと頑張ることができません)

これは息子の時、私自身が気付くべきことだったのですが、通信制高校に移ったからって不登校になるほど動けなくなった心は元気に戻るわけではありません。動けなくなるほど心を痛めたまま場所だけ変わっただけだったんです。

私達大人はゴールを見据えて逆算して物事をすすめます。心を痛めた子どもはそれができません。場所が変わっても、夢や希望をどれだけ与えても、動くことができません。

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不安に向き合うタイミング

心を回復すること。不安に向き合うタイミング。頑張り始めるタイミングは、まず家庭で健康的に過ごせるようになってから。自分の用事でも自発的に外に出るようになってから。学校や勉強以外のことをすすんでするようになってから。その後が、トライするタイミングだと思います。

まずは簡単なことからです。ゆうママさんが心配されているように、課題にも向き合えない心のまま、大学生活が送れるとは考えにくいです。

家で笑うようになる。会話が弾むようになる。リビングにいる時間が増える。学校や勉強以外の家庭生活が心から安心してできるようになることが一段目の「最初はできることから」です。

その後がちょっとだけトライです。課題をするために座ってみる。課題に目を通してみる。今日できることをやってみる。そのレベルから1つずつです。

逆算して間に合わせるために急いで追いつくのではなく、一般的なスピードと違っても、間に合わなくても、今日できることを1つずつです。無理やりではなく、心身の状態をみながら。何度も書きますが大前提に心身が健康になってきて、簡単な用事を自分で動くようになってきてから、少しずつ避けてきたことに慣れていくという順番じゃないと、「どうしてやらないの?」「どうしてできないの?」と親子でまた落ち込んでしまうので。ますは健康管理からスタートしてくださいね^^

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声掛け

ゆうママさんとお子さまにとって一段目は何でしょうか^^?笑って話せていますか?家でリラックスできていますか?

私達親だって人間です。イライラもするし、笑ってなんていられない時もたくさんあります。その感情は決して悪いものではありません。ただ、子どもにぶつけてしまうと、回復しそうな心がまた振り出しに戻ってしまいます。私達だって辛いのに無理に元気に笑った毎日が水の泡です^^爆発しそうになったらグッとこらえて、いつでも、私が用意しているメンバーさま限定の無料の掲示板に心を出しに来てくださいね。

大学を目指すことはいいことだと思います。その気持ちは私も応援したいです。だから間に合うように急ぐのではなく、健康に笑い合う事が一番大事です。間に合わないと焦っても1つも解決しません。大学はなくなりません。大きな一歩やダッシュは、目の前のことができるようになってから。まずは現状維持位を目標に。明日が今日より悪くならないように。大学に行くには、通信制高校を卒業することも大事です。課題に向き合うには元気になることが大事です。元気になるには休むことが大事です。家に好き勝手いて、休まっているかといったら、決してそうではありません。私達も不安があったら、どれだけ体を休めても、心が休まらないと元気にはなれませんよね。今日の夜、ゆうママさんとお子さまが笑顔になるためにできる目の前の小さな事。それはなんでしょう?きっとゆうママさんにしか見えない光景があると思います。そこから焦らずゆっくり向き合ってくださいね。

大丈夫大丈夫。未来はくるくる。みんなにくるくる。yukiでした。

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