中高一貫校から通信制高校へ。将来を思うと、昼夜逆転の娘に「好きに生きていいよ」と言えません。

メール相談

中高一貫校から通信制高校に移ったお子さまのお母さま「あんなさん」から相談が入りました。淡々と綴られた言葉のその向こうに心が重たくて動けなくなっているあんなさんが見えました。

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あんなさんより

中高一貫校中2秋から、学校へ行けなくなり、転校したものの、卒業まで、ほとんど登校できませんでした。

やっとの思いで学校見学する事ができた2校から、どっちかというと、という安易な決め方で通信制高校へ入学しました。不安でした。

頑張って気持ち切り替え行けるのか?卒業資格取れるのかしら。今はまだ一年生なので、気長に焦らず、とはいえ費用はかかるし。スクーリングもレポートも進んでいないし。本人にやる気が無ければ無理なんじゃない。と私が落ち込んでいます。学校へ行こうという様子は皆無です。


もーいいよ、学校やめてうちにいてゲームして、昼夜逆転生活して好きにして、といえればどんなに気楽になれるのかとも思っていますが、できません。
引きこもりになるのではと、心配です。

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ご自宅での様子を教えてください

日により違いはありますが、朝食を食べ、ゴロゴロし、ゲームなど。昼食。食べたいものがあるときは自分から〇〇食べに行くというので外食。夜中じゅう起きていた日は、昼寝して22時頃起きだし、マッタリしてから真夜中にお風呂に入り、2時3時頃にお菓子や、作っておいた食事を摂る。
普通の日に夜寝ている日は、翌日10時頃起きます。

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お子さまにのぞむ未来を教えてください

最低でも高卒資格を持って、できれば大学へ行ってほしいけど、好きなことを仕事とする。

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yukiより

あんなさん。お子さまのこと教えていただきありがとうございました。中高一貫校からの転学は、あんなさんの心を大きく痛めた出来事となったと思います。そして転学はしたものの動かないお子さま。心配ですよね。

私のことを交えながらお返事していきますね。うちは一貫校ではありませんが、高校で通信制高校に移りました。通信制高校に移った息子に「こんなに楽なところなんだから、さっさとレポート済ませて元の学校の子を見返すくらい空いた時間に勉強したらいいのに」とそう思っていました。

こんなに楽なのに。家にいていいのに。内容も簡単なのに。24時間、時間があるのに。それでも動かない息子にイライラしたり悲しくなったり情けなくなったり。どうしたら息子の心が動くのか、泣いたり褒めたり怒ったり。毎日ヘトヘトでした。

学校と距離をとった子どもたちが、また勉学に向かうために、また元気に外に行くために、私達親は、通信制高校に転学したらとか。仲良しの友達と同じ班になれたらとか。学校を転校したらとか。自宅で過ごせば・・とか子どものことを思い環境を整えようと頑張ります。

でも・・・うちの子はそれだけでは変わることはできませんでした。子どもたちにとって場所や環境を変えたって痛めた心や身体のキズが癒えなければ動くことができないようです。

わかっているけど、心配で仕方ない。あんなさんのお便りにはお子さまを思う優しい心がいっぱいで、そのために苦しくて仕方なくて。そんな心が見え隠れしています。

ここであんなさんに質問です。もしも「引きこもり」にならなければ、学校をやめて、うちにいてゲームして昼夜逆転してもいいですか?

今の私はこの質問には「はい」と答えます。とか書くとすごくいいお母さんっぽいですが、子どもが高校生のときはとてもそんなふうに思えませんでした。先に書きましたが息子が高校生のときは、なんとか動かさなければ・・の一点張りでゆっくり見守るなんて言葉は「無責任」だと思っていました。

子どものためと必死にナビをしてなんとか大学にいきましたが、息子は社会に出る前に再びリタイア。このタイミングでようやく私がナビをしてもどうにもならない、やっとやっと今の「等身大」の息子そのものと向き合うことができました。

高校時代動かない息子が大学にいったのは、子どものためにと言いながら、泣いたり怒ったり、心配したりイライラしたりしながらなんとか進めていけたから。そこに息子の意志が本当にあったかというと自信はありません。だって息子に「どうしたいかわからない」とか「何もしたくない」という気持ちは選択肢として与えていなかったから。

こんなことを書くと「メール相談」の意味がないかもしれませんが、私にとって、どこを探しても「親の思い通りにいく答え」はありませんでした。ただ・・・ないのは「親の思い通りにいく答え」で子ども未来がないのではありません。

子どもは親の思いどおりには動きません。願い通りには動きません。だからどんなにナビしても、どこかでうまくいきません。でも子ども本人がなにかやってみようかな。という心にまではサポートすることはできると思っています。子どもが自分で思う「なにかやってみようかな」は「親の思い通りにいく答え」とは違うものです。だからまた苦しいんですけどね・・・

よく・・・親は元気に明るく笑ってっ言いますよね。これね最初っからやろうと思っても無理なんです。どんなに気晴らしをしても気になります。心から笑えません。いつも心のどこかに子どものことがあります。

苦しいけれどそれがお母さんで、だからそれでいいのかなと思っています。目の前の不登校がパッとなくなるなんてなくて・・不登校改善と親の心はインフルエンザに効く薬のように特効薬はなくて、漢方薬のように効果は見えなくても少しずつ少しずついい方向にむかっていく。そんな感じみたいです。

ただ・・あんなさんの言葉にもあったように「それができればどんなに楽か」と思うほど、子どもの不登校は辛いです。

これをしたら楽になるという切り札はないけれど、どのカードがどの人にとって当たりかわからない。私にとってラッキーカードでもあんなさんにはジョーカーだったり、あんなさんにとってラッキーカードでも私にとってジョーカーだったりね^^その人にとって、何が当たりかわからない。お子さまにとっても同じこと。今カードを引くことがいいのか、お子さまにとってなにがラッキーカードなのかは、わからないもので、幸運を一発で引き当てることは難しいものです。

今の息子もなかなか動かずに・・カードで例えるならカードを引く以前の問題でした。だからまずはカードを引いてみようと思えるくらい健康になること。自分で引きたいと思うまで待つこと。引いたカードがジョーカーだったらそこで傷ついた心をまた支えることからやり直すこと。時間がかかってもまた自分でカードを引きたいと思うほど健康になること。その繰り返しで・・ようやく自分でカードを引き動き始めました。それは「親が期待した答え」ではありませんけどね^^

あんなさんの心を緩めること、お子さまにいいよと言ってあげること=引きこもりにつながる。この式が解消できたらきっと今より気持ちが楽になれるのかもしれません。

0か100^^1つのことで結果が出る。極端にそう思わずに^^カードを一枚ずつ引いて試すように、少しずつ心を緩めてみてくださいね^^カードにはジョーカーもあるけれどラッキーカードもある。子育ては賭け事ではないから何度だってやり直せる。お子さまの人生だっておなじこと^^

あんなさんの苦しいのは優しいから^^心配だから^^大好きだから^^幸せになって欲しいから。だとしたらその苦しさだって悪いものではないはず^^100%いいものじゃないとしてもほんの少しこの気持ちもいいものだって思うように、少しずつ少しずつご自身の心をほどいていってくださいね。

この度はメール相談にお申し込みありがとうございました。あんなさんのこのメール相談のおかげで私も息子との関わりを見直すことができました。あんなさんの思うような返信ではなかったかもしれませんが、これが今回あんなさんが引いたカード^^あんなさんにとってほんの少しでもラッキーカードになれたら嬉しいです。

大丈夫大丈夫

未来はくるくる

みんなにくるくる

yukiでした

メール相談

comment

  1. あみん より:

     引きこもり4年目の娘がいます。進学校でリア充に見えたのに、朝起きれなくなって中退パターンです。はじめの2年はお風呂になかなか入らない、昼夜逆転、時々すごい嫌みを言う、でした。2年たって、臭くならない程度にお風呂に入り、前から入ってたサークルに行きだし。すごいケンカもありました。ずっとママに言いたいこと言えなかった、とか。これからどうするの?と聞くのをやめて、好転してきつつあると私は感じています。
     今は時々中学生に勉強を教えて、週1バイトを始めました。少しずつ、引きこもりから出る過程にあるようです。昼夜逆転あり、朝から起きてる時もあります。どれくらいかかるかは不明です。
     先日、引きこもりに悩む親向けの自治体主催の学習会にいきました。親子の対話で気を付けることとして、親のために何とかしてとか、世間を引き合いに出して圧をかけるのはNGで、テレビの話題とか、何でもない雑談ができるように、そのなかで関係が修復できてきたら、アイメッセージ、私はこう思うなど、親の失敗談などでこんがらがって行き詰まってる思考を、解きほぐし前向き思考になるように持っていく、ここがとても難しいけどと。今の問題に向き合うのでなく、一般論で。傾聴をと。
     努力されてると思います。やることは不登校と似てるなと思いました。資料に、高校の不登校から引きこもりになるのは19%とありました。さほど高い数字でないと私は思いました。参考までに。
     

  2. くーちゃん猫 より:

    「引きこもりの定義」って難しい。たまーに散歩とか、美容院や歯科には行くけど、うちの子引きこもりかぁ。家では元気なんだけどな。
    前期テスト行けなかったことに嘆いていた私は「追試、再テスト」で挽回出来ると知り半ば強引に行かせました。それが息子の為だと。帰宅した息子はまんざらでもない顔でいたので後期はちゃんと行くように言うと「行ってやるよ~」って。「えっ?」「誰のため?もしかして母さんが煩く言うから行ったってことなの?」
    息子の為にと思って、散歩、美容院、歯科、再テストに強引に行かせて、私は少し楽になっていた。でも、違ってたのかぁ。ナビするのとサポートするのは似ているけど違うんだ。あぁ悲しい。
    息子が自らカードを引いて何かをやろうとする、その時がいつかきっと来る!今回のメルマガをお守りに勉強しなおします。

  3. ササミスティック より:

    まるで自分が書いてもらった様に頷き、引き込まれました。ラッキーカードの例え。とてもわかりやすかったです。人がいいと思ったものでも自分にはよくないものの時もある。でも引いてみないとわからない。

    子育ては賭け事じゃないから何度でもやり直しができる。ってその通りだと思います。この方法がうまくいかなかったらどうしようと何もできない私でしたから。

    あんなさんのおかげで私も気付きをたくさんもらえました。

  4. スキマスイッチ より:

    >もしも「引きこもり」にならなければ、学校をやめて、うちにいてゲームして昼夜逆転してもいいですか?

    引きこもりになってしまうのは本当に怖いと思います。
    そうなったらどうしよう、学校には行けなくても、引きこもりになるのだけは嫌だ、怖い、そうならないように何とかしなくては。そう思って動かそうとしたこともありましたが、結局息子は2年ほど引きこもりました。

    引きこもることは悪くないと今なら思いますし、動けない時間があったからこその今がある、じっくり動けなくさせてあげることは親としてとても怖くて苦しいことでしたが、本人が自ら動き出す原動力になったと心から思います。

  5. あんな より:

    ご回答ありがとうございます。 
    「親が期待した答え」ではなくても、子供自身が自分のしたい何かを見つけられる様に、サポート頑張ってみたいと思います!
    今は確かに苦しくて辛いです。でも、今は、です。明るい未来は来ると信じて。
    前向きになれるお言葉をいただきました。ありがとうございました。

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不登校から幸せな未来へ「親子でHappy」
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