怒りを自分に向けてしまう人に必要なこと

コラム

怒る感情を出すことと、被害者意識を持って相手を責めることとは違うものです。

自分が嫌だったことを「これは自分は嫌だった」と怒ることと、「これは嫌だった。だからあなたのせいだ」と怒ることとは違います。前者は自分の感情を出して怒ることができていて、怒ることで次へ進んでいきます。後者は嫌だと思った感情に○○のせいだと足して誰かを悪者にして自分を守ります。

①純粋に怒るのは難しい

例えば、せっかくの豪華な食事の席でパートナーがタバコを吸いはじめたら・・・「煙い!私はタバコのニオイが苦手だからやめてほしい。私はタバコを吸う人が嫌い。だからあなたも嫌いになった」と怒ることと、「せっかくの食事会、あなたのタバコのせいで台無し。この時間返して。この時間弁償して」とか怒ることの違い。

例えば不登校で「学校に行かなくなったからお金がかかって大変なのよ」と怒るのと、「あなたが学校に行かなくなったから、お金がなくなって私も不幸なの。どうしてくれるのよ。」と怒るのでは違いますよね。

謝ってすむことと、謝ったって許さない。みたいな違いかもしれません。

②人のせいにすることは悪いことではない

ここで・・・人のせいにできる人とできない人がでてきます。あなたはどちらでしょう?年間1000人メール相談をしてきた経験なのですが、悩めるお母さんの一定数「人のせいにできていない人」がいて「自分を責める人」がいらっしゃるんです。

とても優しくていいことなんだけど、それでは何も解決しないんですよね。

上記の記事で書いた「耐える」がそうです。相手がね小さい子なら大人である私達が耐えながら、それでもいろんなことを教えてくことが必要ですが、相手が大人なら「立ち向かってよし」なんです^^「耐える」を選択して生きてきて自分責めをしているお母さんは、まずは人のせいにしてでも、私達親は自分を守ることをしないといけません。

③人のせいにするその先にあるもの

人のせいにすることは、自分を守るために本能的に行っていること。人のせいにできない人は、正義感が強く、自分で頑張ってしまって抱えてしまって動けなくなってしまいます。

人のせいにするということは、矢印の先に「人」がいます。人からは自分では考えなかった言葉がでてきます。なんだそうだったの!言ってくれればよかったのに。それならこうしたらいいじゃない。それは自分も悪いよ。この人に言っても変わらなかった。他の人に話してみよう。などなど

嫌なことがあった時「耐える」の一択で自分の怒りを自分に向けてしまうタイプの人は、頼る。甘える。嫌な人になる。わがままを言う。拗ねる。どんな手を使ってでも自分を守ってください。

④人をたよる

誰にでも、人のせいにするのが正しくて人のせいにするのはいいこと。この一点を推しているわけではありません。人のせいにばかりする人には、自分はどうだったのか、他に方法はないのかを考えることも必要です。「立ち向かう」だけでなく「耐える」も「逃げる」も選択肢に入れるようにお話しています。

今回は嫌なことを自分のせいだと自分一人で耐えている苦しい方へ向けての記事です。勘違いをしないように読みすすめてくださいね^^

人のせいにすること。それは人を頼ることに繋がります。みんながあなたの辛さを知ります。共感や提案、共通の時間を過ごしながら、自分への怒りの矢印をおろしてく感じです。

私たちはひとりじゃない。実際に手をとって助けることはできなくても一緒に話し一緒に考え一緒に泣く。そうやって人に頼る感覚をぜひ覚えていってください。

子どもを守るために、自分が耐えるだけでは守れません。子どもを守るために自分が元気じゃないとね^^そのために自分を守る。人を頼る。大谷シートの真ん中は子どもじゃないから

誰と話がしたいですか?どうしたらその人と話せるだろう。

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