怒りと被害者意識の難しさ

コラム

子供に怒りの理由を聞いた時、突然「だって○○だと思ったんだもん」とか、いままで攻撃的だったのに、急に被害者側になることってありませんか?

怒りを正当化しようとすると、自分が弱い、自分が正しい。だからあなたのせいだ。とドンドン方向が変わってきます。ただこれは全てがそうではなくて、「そんな場合もある」「そんなことはない」と見極めが必要です。

同じ悲しいこと、辛いこと、嫌なこと、怒りを感じたことでくらべてみると

被害者意識とは・・・強気で責めてみても、うまくいかない時は自分はいい人、自分は弱い、攻撃的になったのは自分を守るためと弱いものになったり、周りの理解などでガードを固めたりして、自分を優位にしていくもの。

被害者意識じゃないもの・・自分はそれが嫌だった。自分はそのことに頭にきた。だから謝って欲しい。これは被害者意識ではなく、自分の感情を素直に表現しているもの。

自分のしたことはさておき、誰かのせいにしたり、誰かを悪者にして自分で行動せず、人が援助することで自分を満足させようとする。それが怒りから自分を守るための被害者意識です。

本当に被害者が被害者意識を持つのは当然です。何でもかんでも被害者意識をもつことがいけないなんて思ったらダメです。被害者が悲しい。辛い。怒っている。という気持ちを表現することは当然ですから。

自分の気持ち、子どもの気持ち。これは本当に自分の気持ちなのか。それとも自分を守るために正当化していないか。

素直に怒ることは大事なこと。怒りの正体を知り、対応の選択肢を増やし、自分を守っていく。

怒りの感情は、自分のもの。誰かのせいにして白黒はっきりさせることが目的ではないはず。怒りを正当化しての暴力や暴言、誹謗中傷はダメです。怒っている事実はなくさなくていいけれど、今の自分のモヤモヤを全部人のせいにしていても前には進めません。怒り、謝罪を求めるのは当然です。前に進めないのは人のせいにするのはどうでしょう?前に進めるにはどうしたらいいでしょう?なにがあったら今の気持ちに区切りがつけられるでしょう。感情をないものにはできません。でも区切りを付ける努力はどうやったらできるようになるのかは自分が考えることですよね^^

自分のことをちゃんと考えていけば、きっとこの子はこうなんだと子どもへの理解も深くなります。

できないは仕方ないけどやらないにならないように一緒に頑張りましょう^^

誰に怒っていますか?

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