学校で辛いことがあった時にカウンセリングを受ける娘とカウンセリングを受けなかった息子の記事から↓↓
カウンセリングを受けたがらない時の見えない心の焦点をあてるといくつかの理由が見え隠れします。
①無意識の自分は悪くない
そのうちの2つを紹介しますね。1つは無力感です。自分のことなのに興味がわかない。自分が悪いわけではない。だから自分はカウンセリングを受けなくていい。自分のせいじゃないのに頑張る理由がわからない。だって被害者だから。だから誰かが私を救ってくれるだろう。と他人事のような思考があります。
「だってそれはは○○だから」「だってこれは△△だから」だから自分は悪くない。自分がカウンセリングを受けたって○○だから仕方ない。△△だからできないよ。自分が頑張ったって周りがそうだからと被害者だから仕方ないと思っているとなかなかカウンセリングには出向きません。
たとえそれが本当に子ども自身のせいではなくても、そのために今の生活があるのなら、それを改善していくのは子ども自身だという意識を持つことからスタートになります。
これは誰も悪くなく自分を守るための「無意識」の行動。甘えないで!と責めてはNGです。
この場合、かわいそうなままの意識でカウンセリングに向かわせるのではなく、被害者意識から抜け出すことからのスタートです。自宅での声掛けも「かわいそうに」を少しずつ薄めていけるように心がけていです。
②二次利得がある
①のように無意識でこのままの状態を選んだ子どもの中には、今を改善するよりも今のままのほうが利益や得をするほうを望んでいる場合もあります。このことを「二次利得」といいます。
病気などで○○だから△△だからと言うときは、もちろんその病気の改善が第一だと私は思っています。そしてその病気だから苦しかったり病気だからできなかったりする心も親として十分にわかりたいと思っています。
二次利得への対応は、考え方や対応は学び方によって違うのでここではそれについてどうしたらいいかは避けておきます。
ただ、一緒に暮らす親として、無理に二次利得を手放すように強引なカウンセリングをしないことです。二次利得が必要な時期があり、それで心が守られている大事な時期です。二次利得に対して、決して望んでそうしているわけではないことをわかってあげたいと思います。
ストレス解消のためにタバコを吸っている人に「禁煙外来」に無理に連れて行っても効果が期待できないのと同じで、病気やという原因があることに心を守られている状況の時に、そこから脱しようとカウンセリングを受けても効果は期待できません。
自分の意志のほうが増して「解決を期待する日」が来たら二次利得を手放して問題と向き合う日が来ることもあります。
今日自分で選択したことはなんだろう