お母さんだってできないことはある

コラム

子どもの不登校。何でも親のせいにされて、特に母親は責任を感じてしまいます。私が育てた結果こうなった。みんなできているのに私はどうして上手く子育てできなかったの?と子どもの不登校よりも苦しい自分責めが始まります。

お母さんという職業は子どものためになんでもできる人を指すのではありません。子どもを世界で一番大事に想っていても世界で一番愛していても、だからって何でもできる人ではありません。

①お母さんは資格がいるの?

巷にあふれるママ講座。ママ講座ではないけれど心のことを勉強するのに、私もいくつか受講しました。変な話^^不登校を応援するママとよく顔を合わせたり、私もそうだったのですが、応援する側として、他のママよりもう一歩抜きん出たものが欲しかったのだと思います。

これがないと応援できない。資格がないと説得力がない。そう焦った時期もありました。でもお母さんって私が勉強して励ます事ができるほど簡単な職業じゃないし、知識には上には上がいて。

通信で5万とかで学んだ心理学は大学で学んだ心理学とは幅が違い、どこまで学んでも追いつけないし足りない部分は埋められませんでした。

でも私はそれでもお母さんです。免許や証明書などの資格はなくてもお母さんです。習わなくてもいっぱい知っていることがあります。習わなくてもいっぱい乗り越えてきました。みなさんもそうですよね。

②資格は実力ではない

資格を持っている人が言うことが全部正しいとは限りません。車だって免許持ってても乗らなければペーパードライバー。地理にどんなに詳しくても、毎日その町で生きている私たちはこの時間はこの道は込むとかこの雨ではここは冠水するとか私たちのほうが知っています。

子供の好き嫌い、顔色で分かる機嫌、心理学的に述べなくてもうまくこなしてきた実力と経験があります。

③自信がないのは失敗に対するおそれ

突然の子どもの不登校。わからなくて当たり前じゃないですか。失敗してもいいんです。どんな学んだってうまくいかないことだってあるんです。子供に対していろんな方法を試してみて、なにがいいのかはやってみないとわからないんです。それでも自分の対応に対するおそれが出た時は、自分ではどうしようもできない状況に、どんな力や資格なども含めなにがあればその状況を乗り越えられるでしょうか。そこを考え、それがはっきりしてその後に講座や本などで学ぶといいでしょう。

子供の心を学びたいのか母としての自分の心について学びたいのか。失敗しても恐れない強い心がほしいのか、支援やフリースクールについてもっと情報がほしいのか、国の制度についてもっと知りたいのか、それはどこで学べるだろう?それはなにで知ることができるだろう?と焦点を絞っていく感じです。自分は何をしりたいのかわからないまま資格や講座に飛び込んでも悩みは解消されません。

④親だってできないことがある

子どもの無茶な要求。うちは「お金持ちだったら」と言われたことがあります。その時はもっともっと働かないととか思った私でしたが、今は「自分で稼いでね」と割り切れています。

心を軽くしたい。子どもの心が知りたい。自分を好きになりたい。明るい家庭になるには。とさまざまな民間講座があるけれど、それを自分が本当に求めているものだったら受講して悩みを解消できたらいいですよね^^もちろん前に進むことは応援します。

でも自分が求めているものを見直したとき、オールマイティなママになるためだったら、それはたくさん学んで知識を手に入れるのではなく、「できないことは断る力」を持つ方が大事だと思います。子どもの状況にもよります。無理難題を言ってきて自分への愛を試していたり、そのことで穴を埋めようとしていたり一言では片付けられないのが子育てです。それはどれだけ知識をもってもうまくいきません。

経験が力になっていきます。失敗してもいいしできなくてもいい。それがあなたのお母さん。ハズレだと思うなら思えばいい。嫌いだと思うなら思えばいい。私は一生懸命子育てをしている。失敗だってするけど頑張っている。その気持を胸に今日の子育てに自信を持ってください。

泣いて何もできないその日も大事な1日なんです。子育ては子どもの希望を満たすために行うものではないからね^^親だってできないこともあっていいから。自分に自信をもってね。空は飛べなくても美味しいご飯が作れるもんね^^

思い切り自分を褒めてみよう。自分になんて声かける?

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