そもそも…どうしてうちの子が不登校になったのか…。勉強が分からない子がみんな不登校になる?いじめられたらみんな不登校になる?家庭環境がわるければみんな不登校になる?
違いますよね…。だったらどうしてうちの子が…そんな思いで一杯じゃないですか。私も随分苦しみました。
行くか行かないかではなくて、たくさんの提案をしているのにそれにも応じない…頑固と言うか…どうしてもう少し気楽に生きられないのか…とも思いました。
↓こちらのコラムの続き
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「頑張らない」ができない子どもになってしまった
うちの子もそうでしたが、学校に行かない子供って生き方というか、感情が0か100だと思いませんか?どうしてもっと手が抜けないのか、どうして適当にできないのか、もっと気楽に生きたらいいのに…そう思えるシーンが多いように感じます。
うちの場合は…私のせいでした。私は我が子のために【よかれ】と思って子育てに一生懸命でした。また逆に忙しくて手をかけられなかったお母さんからも同じご感想をいただくのですが、私の「話を聞く私の姿勢」が息子の心をこうしてしまった様に思います。
それは…「無駄話に耳を貸していなかった」ことでした。分かりやすく言うと…「子供が頑張った話」だけに興味をもって耳を傾ていました。褒めるってとても大事で、できたことを凄く褒めて育ててきました。頑張った事にだけです……。
でもそれは頑張っていないことを認めていないという事でした。できたら褒めてもらえる。頑張ったら褒めてもらえる。そう心に植え付けてしまいました。
失敗した話やできなかった話には強い嫌悪感を出した様に思います。これも息子のためだと思っていました。そしてきちんと出来たときは、また褒めて。例えは悪いけど、パブロフの犬の様な。
頑張れば褒められる。そうやって…頑張らないができない子になってしまっていました。これは生後から小学校に入るまでにそう植えつけてしまった様に思います。
これは実際できる、できないではなくて、頑張る事がお母さんは喜ぶ……と思い込ませてしまった様です。
そんな頑張る子がどうして今頑張らないのか…
いいえ頑張っています。【頑張らない】を100で頑張っているんです…。適当に…保健室に行くことができなくて、午前中だけでも別室行くこともできなくて…本当にもっと気楽に生きれたらいいのにね……。
私もね……最初は部活だけでもとか、保健室にでもと随分譲歩して提案をしましたが全く動きません。そりゃそうです。我が子は100しかできない子……それならばと、ほんの少しずつですが、1でも2でも3でもいいよと自宅で体に覚えさせていくようにしました。
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褒めるは甘やかし?ダメになる?
私がまず始めたことは、頑張らないを褒める。です。
この事をスタートしました。
そんな事して大丈夫?余計に甘えてダメにならない?こんなことして引きこもりになったらどうするの?そう思われるかもしれません。
大丈夫。甘やかしでは不登校にはなりません。
不登校になる子は、感受性が強くて、優しくて……それでいて頑固です。
この三つとあることが重なると……不登校になりやすいようです。
0か100の子には頑張らないを褒める!これにはコツがあります。不登校の改善策として、子どもを褒めることで失敗した保護者の方も多いと思います。
褒めるって、気がのらないことでも、無理やり、いいことだと思い込み、無理して褒めても、それは嘘なのでバレちゃいます。白々しいとか鬱陶しいとか逆に嫌がられます。
そんな時はまず直接褒めずに、お子様を1日3つ褒めるとしたら何があるかを毎日考えてみてください。頑張っていない事を褒める。存在を褒める。そんな感じの褒めるポイント3つ考えてみてください^^
意外と難しいですよ。うちの子は褒めるところない!そこかから始まりますから^^親の考え方を解していく感じです。頑張った事じゃないことを褒めるんです(^^)♡さてなにがありますか?
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親の考えも0か100になっている
息子もそうでしたが…不登校になる子ってなんだか0か100の子が多いんですよね。兄弟がいて、同じように育てたけど、全然違うように育つのには、その子が持つ3つの特徴と私のある行動が息子の心を完全に痛めてしまった様です…。
だけどこれは憎くて…とかじゃなくて、息子を思ってのことでした…。うまくいかないものですね。私が息子を思えば思うほど、息子を苦しめていたようです。
そしてね…よ〜く思うと…親も何気に0か100じゃない???
学校に行かなくなった時点で気持ちが0になっちゃって…。保健室や別室を進める提案はいずれ100に戻ることを大前提にした提案!!
1とか2とか3で生きる姿そのものを認めていなかったのは私…私が決めた100以外は0に等しかったんですね。
まあひどいお母さんでしたよ(;^_^A
だって息子が学校に行かなくなった時に…今までせっせと通った塾代とかどうしてくれるんだ!「金返せ」って気持ちにもなりましたもん…
子どもの0か100を緩めるには親の0か100も緩めないといけませんでした。
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親の特徴は「過干渉」
プラス1の親の特徴は【過干渉】です。過保護ではなく過干渉です。ん?そもそも過保護とは何が違うの?って思いません?
じゃあ問題です。
次の親の行動は【過保護】か【過干渉】かどちらか考えてみて下さいね。
●小学生の子どもに靴下をはかせる。
●中学生の子どもの進路に口を出す。
●高校生の子どもの夏休みの課題を手伝う。
●小学生の子どもの明日の用意を一緒にする。
●中学生の子どもの部屋を片付ける。
●高校生の子どもの服を買って与える。
さてさてどうでしょう??
小学生と言えども何年生かで変わるわよね。
中学生と言えども性別で接し方が違うよね。
高校生と言えども部活しているかどうかで違うよね。
などなど…思われなかったですか?
そうなんです。状況や環境によって変わるんです。そしてもう一つ決定的なことがあるんです。
上記の内容の【過保護】か【過干渉】かですが、答えはどちらもどちらである。です。
【過保護】と【過干渉】は内容の違いではないんです。子供がどう思うかで答えが変わります。
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「過保護」と「過干渉」の違い
【過保護】は子供が望んだことを過剰にお世話すること。
【過干渉】は子供が望んでいないことを過剰にお世話すること。です。
そして…【過保護】では不登校にはなりません^^
傍からみると目を覆いたくなるような異常なお世話でも、子供がそれを望んでいるならそれは子供にとって【過保護】です。
子供が望んでいないことを過剰にお世話すること。これが子供の心を苦しめる【過干渉】です。
私の事を書きますね。
私は息子を立派に育て上げることが私の使命だと思っていました。習いごとに塾。親子のと楽しい思い出にと家族旅行も欠かしません。全力で息子の人生と言う名のキャンバスに私の思いを描いていきました。
習いごともたくさんさせて、送り迎えも頑張って、寝る間も惜しんで家事をして仕事の休みを家族に合わせ数泊の旅行も欠かさなくて。
私ってなんていいお母さんなんでしょう!!そう思って生きていました。頑張る私に自分でうっとりしていました。
全ては家族のため、全ては息子のため、そう思って生きてきたので、息子の不登校は人生を全否定された気になりました。
よくよく考えたら…何一つ本人からは望まれていなかったんです。ただの過干渉でした…。
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再び、親の0か100について
いつの間にか私の人生は家族(子供)のものと勝手に置き換えていました。
よくこの話をすると、じゃあ習いごとはさせなくていいんですか?子供を幸せに導くために親は何もしないんですか?とか言われます。
うんうん…わかりますよ^^わかりますよ^^私もそうでしたから^^
そして読んでいただいている方も今ハッと思われたかもしれません。
だってね…この発言そのものが0か100でしょ^^
なにか自分と違うことがあると、じゃあしなくていいの?じゃあどうするの?……
そう相手に詰め寄ったり、もしくは自己否定したりしてしまいます。
それこそが0か100なんですね^^そしてつい…日常生活でもお子様にそうしてしまっているかもしれません。
まずは…そっかそんな考えもあるんだな。なにか一つ自分が認めてこなかったことを受け入れることから始めませんか?
私がそうだったように、我が子の0か100精神は…実は自分の姿だったりするんです^^
心が緩んだら、お子様の100を褒めず1や2や3を褒めてくださいね。
不登校改善はインフルエンザにすぐ効くようなそんなお薬や方法はありません。だって突発的なことではなく、不登校って本人も気付かないうちに長い長い年月をかけて痛めた心の限界だから。不登校には、漢方薬のように体質(心から)改善していくようなそんな感じで長く付き合っていく。その覚悟も必要なのかもしれません。