傾聴だけではダメなんです。その次はできてる?

コラム

子どもの不登校。子どもの話を聴いて。とは耳が痛くなるほど言われた言葉。私も子どもの話に口も挟まずウンウンと聴いてきましたが、「本当にこれでいいの?」といつも疑問でした。

カウンセリングには「聴く」のあとにすることがあるんです。私達頑張るお母さんも、ここをきちんと知ったほうがいいなと思っています。

①見立てる

「見立て」という言葉を知っていますか?カウンセリングでは、話を聴きながら「見立て」をしていきます。ただただ聴くだけではないんです。見立てとは改善方針を作成することで、全体像を立案することです。

ただ、子どもの話を聴いても問題の本質がわからないときがあります。だいたい問題の本質は言っていないことにあるからです。

例えば①私がダイエットをしたいなと思っていて同僚に「少しの量でお腹いっぱいになる食べ物知らない?」と聞いたとします。同僚は「マシュマロとかいいんじゃない?甘いからすぐに少しでお腹いっぱいになるよ」と教えてくれたら・・・私は「ありがとう!」と言いながらも「甘いのじゃ困るんだよね」と思います。

そんな時は少しの量でおなかいっぱいになるものを探して教えてあげるのではなく、「どうして少しの量でお腹いっぱいになる食べ物を知りたがっているのだろう」と知ろうとしないと本当に知りたいことへたどり着けません。

「ダイエットしたくて」と言っても実際どのくらい痩せたいのか、運動はできるのか、食べ物だけでなんとかしたいのか、言ってみたけどそんなに本気じゃないのか、話を聴きながら本質をみつけていきます。

②どうしてその思ったのかを知ろう

痩せたいという思ったこともどうしてそう思ったのか。「服が入らなくなって困っている」とかだったら「大きいサイズのお洋服屋さんを教える」とか「太って見えないコーディネイトを教える」で解消するのかもしれませんが、その奥にある心はどうなのか。例えば旦那さんに太ったねと言われて悔しかったのか、健康診断で引っかかったのか。本当に大きいサイズの洋服屋さんが知れればそれでいいのか。どうしてそう思ったのか。を知らないとせっかくのアドバイスもいらないものになってしまいます。

③どうしてそんなふうに考えるんだろう

同じ痩せたいでも旦那さんに太ったねと言われたから落ち込んでしまった。だとしたら、どうして太ったらダメだと考えてしまうのか。旦那さんに太ったと言われたらなぜ落ち込むのか。本当に痩せればそれで解決するのか。次に旦那さんに「シワ増えたね」と言われたらどうするんだろう。とその人の考え方の癖や背景も知っていくとまたアドバイスの内容も変わってきますよね^^

「少しでお腹いっぱいになる食べ物」が知りたいの言葉の奥には、どうしてそれを知りたいのかという言っていないところに本質が隠れています。またその本質をどうしてそう思ったのかというところにその人の考え方の癖があります。

傾聴、傾聴って話をウンウン聴いて全部肯定することももちろん大事だけど、その言葉の奥の言っていない部分を見つけ見立てないと、次への行動の一歩もうまくいきません。

自分の心もそうです。どうして私はそう思うのだろう。だったらどうしたらいいの?その繰り返しで自分の見立てがうまくなっていきます。自分自身の悩みの見立てがうまくいかないと改善策があわず、なにをやっても苦しさが続いてしまいます。

どうして私は子どもの不登校から脱したいのだろう

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