●どうして動けなくなったのかでお伝えした様に、子供の心にはピカピカのシャンパングラスがあります。そのグラスにいっぱいの【元気の素】が入っています。※元気の素の説明は「どうして動けなくなったのか」に書いてます♡
ある日、ココロのグラスが空になり動けなくなります。ココロのグラスにヒビが入っているから、どんなに注いでも【元気の素】は満たされません。必死にお世話しても回復に向かわないのは、ヒビが入ったグラスを満たそうとしているから……親がどんなに認めても寄り添っても励ましても心が伝わらないのは……ここでした。私は…親として行う順番が違っていました。うちのケースを交えてお伝えしますね。
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順番ってなに?
順番が違うと言うのは、親の行為と子供が求めているものと、違うと言った方が分かりやすいでしょうか。どうして私がこんなに尽くしているのに伝わらないの?認めるって何?見守るって何?黙ってみてればいいの?そんな勝手な事言って……このままだったら、誰が責任とるのよ?我が子を導くのは親の責任でしょ?この子の事は私が1番分かってるわよ。いつ抜け出すの?そんな事ばかり考えて、我が子のためと必死でした。順番が違いました…。
【元気の素】をいっぱいにしようと、ココロのグラスを満たすあの手この手を尽くす前に、その傷ついたグラスを修復することが大事でした。お子様は今どんな状態でしょうか。私はこちらから何を働きかけてもうまくいかなくて・・・どうしたらいいのか親としてお手上げでした。でもある時、この姿。息子からの精一杯のメッセージだとしたら。何を伝えているのだろうと考えてみました。お子さまはいかがでしょう。今の姿がなにかのメッセージだとしたら何を伝えたいのでしょう。
お母様から見たお子様の姿…怒りや悲しみを感じる方が強いと思います。私もそうでしたから・・。何してんの…どうして学校行かないの…しっかりしなさい…そんな事じゃ大人になって困るよ…心に湧き上がる言葉は全て今の姿を否定しているものばかり。
※ここだけの話…お風呂に入らない息子、歯を磨かない息子に頭から消臭剤をかけた私です。最初から理解あるお母さんだったわけではありませんよ^^
頭から私に消臭剤をかけられて・・そんな私は息子の何を見てきたんでしょう…。息子は…頑張る姿、いい子の姿、笑って元気な姿、楽しそうな姿。そんな人が見て喜ぶ姿だけの自分に疲れてしまっていました。
このままの何もしない自分って価値ないの?このまま好き勝手生きたらダメ人間なの?頑張らないと…いい子じゃないとダメなの?そう心が訴えた姿の様に思えました。私は…この子の何をみてきたんだろう…。このダメな姿のままを好きでいてみよう。そこからココロのグラスの修復が始まりました。
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「愛情」=「共感」
ココロの修復に必要なことは愛情でした。ただの愛情ではなく【共感】という愛情でした。正論でも励ましでも慰めでもなく【共感】です。共感ってなにをすればいいの?今のこの状況に何を共感したらいいのって思いますよね?ほんと・・私がそうでしたから。
私はねまず、そのままの姿を褒めることから始めました。理由や原因やいい訳や本当の事は本人が言いたくなったら言います。その為にも、「言える」環境ってとても大事で。正しい事を言った時や、親が喜ぶことを言った時だけ耳を傾けたり、励ましたり、応援しては、本当の事は言えません。どんな【愚痴】や【ありえない】【夢物語】【甘えた考え】でも話してくれる環境を作ることからスタートしました。
部屋にこもってばかりじゃ、話もできませんよね。ウチもそうでしたよ。その時は、家にいることを当たり前と思って過ごすことからスタートしました。家にいることはもう当たり前のこととして接しました。
心を痛める子ども達って……凄く優しくて凄く繊細で凄く頑張り屋さんです。もっと楽に生きたらいいのに……そう思った事ないですか?
そうなんです。息子もそうでしたが0か100なんです。だから……頑張るも100。頑張らないも100。ちょっと休むとかちょっと行ってみるとかできないんです。だから全力で【行かない】……。適当にやり過ごせばいいのにね…。ママならきっと……わかるでしよ(^^)♡そんな全力な子供達への共感のコツは、共感って何でも認めることじゃないこと。共感って何でも許すことじゃないこと。この辺を理解したほうが苦しくなく共感できます。その事は次でお伝えしますね。