どうして嫌なことばかりするんだろう

コラム

子どもの不登校。子どもの気持ちがわからない。子どものことがわからない。歩み寄っても拒否拒絶。どうしてこの子は困ったことばかりするんだろう。そう思った時は、カウンセリング目線で考えるとそれは「愛情不足」の現れの場合があります。

は?愛情不足?学校も行かないのに毎日毎日黙ってお世話して。これのどこが愛情不足って言うのよ!って思ってしまいますよね。私もそうでした。でも、小さい子が親の気をひこうとわざと困ったことをする。男の子が好きな女の子に意地悪をする。その延長みたいなもの。とみるとほんの少し分かる気がしました。

「愛情不足」とは、子どもは学校に行くもの。そう思っているのと同じでお母さんは家事をするもの。子どもを育てるものだと思っていたら、子育てや家事は愛情を与えていることにカウントされていないかもしれません。そういえば、子どもが学校に行くことを褒めた記憶がありません。だって当たり前だと思っていたから。

愛情不足の現れで、親に嫌なことをするのは、親からお世話をされていないのではなくて、親から十分に愛してもらったと感じていないという視点も加えてみてください。

親からの愛情がほしい。親の気を引きたい。方法がわからない。だから親の嫌がることをする。そんな時つい、どうしたらこの子の機嫌がなおるだろう。どうしたらこの子を怒らせずに済むだろう。と機嫌の取り方を考えてしまいますが、こんな場合カウンセリングの考え方だと、「こっちも好かれようとしない」選択も加えます。

これは「喧嘩しろ」といっているのではなく、いわゆる「ジャッジをしない」こと。この子がやっていることを悪いことと思わない。それは逆に好きじゃなくてもいい。ということ。今この子が行っているそのものを見るだけ。それに善悪、好き嫌いをつけないということ。

それから「グラウディング」の意識も大事になってきます。足を地につけブレない自分でいること。です。

子どもが不登校になると、今までのことが全て間違いだったのかと、1つの声掛けすら怖くなってなにもできなくなってしまいますが、ジャッジせず、足を地につけ、ブレない自分でいることもとても大事です。

子どもの機嫌をとるために頑張り続ける前に、どうしてこの子の機嫌をとろうとしているのか。どうしてこの子は機嫌が悪いのか。この子が機嫌が悪いことが私に何の関係があるのか。と分析をしていくと、必ずしも機嫌を伺うことだけが答えではなくなってきます。

よその子の問題だったらどうアドバイスしますか?

タイトルとURLをコピーしました