お子様さまが不登校で自宅生活。心を休めるためと認めてはみるけれど、親として「ひとりぼっち」の子どもを見てなんだか不憫に感じてしまいます。私もそうだったのですが外で友達と楽しそうにしている我が子と同年代の子どもたちを見ると胸がキュッとなったものでした。なんとか友達を作れる場所はないものか、どうにかしてこの子に友達ができないものかと自分のことの様に悩んだりしていました。「友達」のキーワードでも動じないように心になれるよう角度を変えてまとめてみました。
それは問題なのだろうか
子どもが自宅で一人。ゲームをしている姿を見ると、なんて不健康なんだろう・・一緒に遊べる友達さえいれば・・一人でかわいそう・・となんとかその悩みを解決してあげたくなります。
このことを子どもから相談されたり、自分がそう感じると、私達親は「どうしたらいいか、解決できる方法をみつけなければ」モードに入ってしまいます。
※「傾聴」では否定せず遮断せず聴くことが大切でアドバイスは自己成長のチャンスを奪うことになることを記しています。あわせて読んでみてくださいね。
傾聴後、親はどうしても「なんとかしてあげたい」と心が騒ぎます。そんな「なんとかしてあげないと」と思ったときは「それはそんなに問題なのか」心にきいてみてください。かわいそう・・さみしい・・友達さえいれば・・どうやったら友達ができるのか・・と焦り突っ走らないように。
かわいそうと感情的なことではなくて、「具体的にそのことでどう困っているのか」を考えてみてください。
- 友達がいない
- だから学校に行かない
- 一人でかわいそう
- 友達さえいれば
こう考えた時、友達がいなくてかわいそうなことで具体的にどう困っているのでしょう。友だちがいれば学校に行く?実際は×だと私は思っています。友達と言っても誰でもいいわけではなく、友達の質にもよります。いつも一緒にいる友だちがいても実際は気が合わず気を遣っていたり、仲間はずれにならないために調子をあわせていたりというケースがたくさんあります。仲がいいお友達が迎えに来てくれても待っていると言ってくれても一歩が出せないのは、私達親では見えていないものがあるのです。その本当のことは親には言えないままで、だから親には「友達がいるのにどうして?」と理解できず、病気なのか、ズル休みなのかとますます混乱することもあります。
友達がいないことが悩みのときは親は「そのことがどう問題なのか」を考えてみてください。「なんとかしたい衝動」で友達作りができる方法やすぐ行ける居場所探しなど突っ走らないようにしましょう。
どうして友達がいないと感じたのか
ここまで読んで、友達は必要ではないのか、ずっと一人でいいのか・・と極端にそう思われる方もいらっしゃると思います。その気持ち、とてもよくわかります。子どものことで一生懸命のときは頭が0か100思考ですもんね。そんなときは「そんな時もそんな事もあるよね」の少数派にも目を向け心を緩めることも大切です。
ただ私は友達はいたほうが楽しいと思っています。一人が好きな方もいらっしゃるのでどちらでも自分に心地よければそれでいいのですが(ここでも0か100にならないように読んでくださいね)
友達がいないことが悩みのときは「この子にはどうして友達がいないと思ったのか?」考えてみることをおすすめしたいます。お読みいただいている方がお母さまだとしたら、お子様はどうして友達がいないと思ったのでしょう。
- 家で一人だから?
- 誰も迎えに来ないから?
- 子どもがそう言うから?
- 外ではみんな学生は友達と楽しそうだから?
- 同じ年代のSNSではみんな楽しそうだから?etc・・・
あわせて「友達がいないことはどうしてダメなのか?」も考えてみましょう。
- ボッチと思われる
- 移動教室のときに一緒に行ってくれない
- ペアを組む時ひとり余る
- 魅力がないと思われる
- 嫌われていると思われる
- 友達がいない人だと思われるetc・・
注意する点は、どうして友達がいないのかではなく、どうして友達がいないと感じたのか、どうして友達がいないとダメだと思っているのかです。
そして、この類の質問に対する答えに隠れている心の一つに「一般化」という答え方がみえてきます。みんなそう!とか普通はね・・などがそれにあたります。みんな楽しそう。みんな友達が多い。みんなうちの子をボッチと思っている。みんなうちの子は友達がいないと思っている。みんなが笑っている。
心がほぐれたら、みんなじゃないことは親も子もわかっていくのですが、渦中にいるとそのことが見えいないときがあります。
友達のかべにぶつかったときは
友達がいない。友達とのトラブルが起きた。と友達のことが悩みになったときは、子ども自身、その友人関係を見直す時期にきています。そこを外れたら行き場がないと思い込んでいたり、自分が面白くないから・・とか自分に魅力がないから・・と自分に悪いところがあるから友達ができないんだと思いこんでいたり、親や学校が教えてきた「人間関係」から脱して自分で繋がるときが来ていたり。数ではなく、今いる数人の繋がりを大事にすることを選んだり、ボッチになりたくないと無理に輪にいることが正解だと思いこむのをやめる時だったり。
親からみて、子どもに友達がいないことが悩みのようで、友達は多いほうがいい。友達がいないことは恥ずかしい。ワイワイ楽しく過ごすものが友達。青春時代一人は可哀想。そんな思い込みが強く、本当の課題に気付けていないこともあります。友達がいないことは本当の問題ではなく、それを悪いと思っていることに苦しんでいるケースが多いのです。
友達がいないことは悪いことではない
- 友達がいないことは悪いことではない
- 無理して輪にいても長続きしない
- 仲良くなろうと努力してできるものではない
- 全ての人と仲良くなれるわけではない
- 無理に明るく振る舞ったりキャラ作りはしなくていい
- その場所だけが居場所じゃない
- 友達を同年代だけにしばられない
子どもだって頑張っています。でも、友達は作ろうと思って作れるものではありません。思い切って声をかけてみたのに、何だか気が合わなかった人もいるし、裏切られることも、長く続かないこともあります。逆に案外、思ってもいない人と続いたり、仲良くなれたり、友達作りは計画通りにはいかないものです。
明日たまたま出会う人が友達になるかもしれません。一年後かもしれません。偶然の再会から友達になるかもしれません。一歩外に出ないもどかしさはあるかもしれませんが、友達っていつどこでどうできるかわかりません。今、友達がいないことをかわいそうなこと、悪いことと思わないであげてくださいね。
友達がいないことを嘆きにしない魔法の言葉
それでも、子どもが一人家にいる姿を見て、親は、うちの子は・・・友達がいない。学校に行っていない。一人だ。などなどいろんな嘆きたくなりますよね。そんなときはこれに一言
今は
と足してください。
今は友達がいない。今は学校に行っていない。今は一人だ。
そうなんです。「今は」なんです。どうして今一人でいることで一生一人だと決めつけるのでしょう。どうして今一人でいることでかわいそうだと決めつけるのでしょう。何回も書きますが、友達がいないことを悲しいこと、悪いこと、かわいそうなことだとまず親が思わないようにしてあげましょうね。
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さいごに
大人だって苦手な人や嫌いな人がいます。誰にも関わりたくないときや、人付き合いが怖くなることだってあります。
それは決して悪いことだと思わないこと。一人を望むときは一人でいいんです。友達がいないことがダメなんじゃなくて友達がいないことはダメだと思っている心を緩めてください。
- 友達がいないとどうして感じたのか
- 友達がいないとなにがダメだと思っているのか
- 今は友達がいないだけ
- 一生いないなんて誰が決めたのか
- 青春時代に友達がいないと何がかわいそうなのか
- それは本当に悩みになる問題なのか
- 友達がいないとかわいそうだと思っている親の心
- 人の価値はほかでも感じられるように
友達がいないことが問題なのではなくて友達の有無で価値が決まると思っている心。0か100かで思い込まないように親の気持ちも一緒に緩めていきましょう。
この子の価値は他にもたくさんある。今は友達がいないだけ。今は家にいるだけ・・・だからね。ゆっくりゆっくり頑張ろうね。
ちょっと余談^^今この記事を書いている2022年9月18日は大型で強い台風14号が九州に上陸。風が吹き荒れる中、あぁ・・買っとけばよかったと思ったもの。ぶ厚めの車のカバー。これからまだまだ台風シーズンだし、冬の凍結予防にも今回買うことにしました。台風で、看板などが飛んできて、車のフロントガラスが割れたり傷付いた修理代金は全額保険でというのは難しく、保険料も翌年高くなるので・・みなさんも念のためご準備くださいね。