子どもの不登校。部屋にこもっていた子が少し元気になり部屋から出てきた。それは嬉しいけれど、私の時間を全て奪う勢いで話しかけてくる。
いい感じに終わらせようとトイレに立ったらドアの前までついてきて話し続ける。こんな時、せっかく子どもが話しかけてきているんだし、どうしたらいいんだろう?と悩むことが出てくると思います。
こんな時も、カウンセリング観点から物事をみてみると案外気付きのヒントがあるかもしれません。
どうして話し続けるのだろう?
うちの子は「とにかく寂しいんだな」と感じました。全ての子どもが寂しいから話し続けるわけではありませんが、寂しさや怒り悲しさ辛さなど抱えている子が話し続ける背景のひとつに「心の噴火」のような、パンパンになって外に外にだしている状況で。そうなると内容よりも「出したい」のだから「出させる」ことが大事になってきます。
意外とこんな時まともに考えて答えてもスルーして話し続けたり、そんなのじゃないと自分の話を続けたり。返答を求められずひたすら話してくる時は、こんな時は「聴いて」ではなく「出させて」が強いのでしょう。
向こうは「出したい」のだから「思い切り出させる」ことがまず一番です。私たちが忙しいのは私も知っています。だから「○○しながらでいい?ちゃんと聴いているからね」と言って家事をしながら聞いていました。
聴いていると、こんなこと言ってる!それは間違っている!そんな考えじゃダメ!いろんな思いが出てきますが、その気持ちは今は置いときます。だって答えや正論が欲しくて話しているんじゃないから。
たまに「これってどう思う?」と聞かれたときは注意で、ここで正論モンスターにならないように。私は「その場にいないとわからないけど」とか「○○ちゃんの年齢の子がどう感じるかはわからないけど」とちょっと前置きをして「大変なのね〜」「そんな風に感じる○○はすごいなって思ったよ」などと心の爆発に共感することにしています^^
また核心に触れるような話をはじめたら、関係ないことをベラベラ話す時もありますよね。そんな時は本題に触れられたくないときだったりするので、「アイス食べる?」などど少し間を取って、ここでの話はそんなに重要じゃないから大丈夫よ^^と安心させ「なにがそんなに気になってるの?」とどうして避けたい気持ちになっているのか聞いたりします。
最後に興奮して訴えるように話し続ける時は、心に焦りがあってパニックになっている場合があるので、興奮を冷ますように一旦温かいものを飲んだり、ゆっくりした空間を持ち「どうしたの?」(※ここは安心よ)とゆっくり聴き直すようにしています。
子どもが話し続ける時は、心の噴火を出したい時、本題に触れられたくない時、心が焦っている時、その他・・その子の理由があるはずです。
どうしてこんなに話し続けるのだろう?
子どもが話し続ける時は親としてはまあまあのストレスになるときがあります。それは全部真正面から受け止めて全部正論で返そうとしているから。
心の噴火でただただ噴火中のときもあるし、パニックになっているときもある。後ろめたくて誤魔化したいときもある。そのことに目を向けるとそんなに毎回本気で向き合わなくてもいいときもあります。
子どものことが大切だから、本気で向き合ってしまい、本質を見落とすときがあります。この子はどうして今話し続けているのだろう?そう一度考えてみてくださいね^^話を聴くって答えを出すことだけじゃないからね。
その話。どうして私に話しているのだろう?